足さばき
剣道にとって 足さばきはとても大切です。私の場合 見取り稽古をさせていただく時に ついしゃがみこんで 先生の足をじ〜〜と 見てしまうときがあります。それくらい 足さばきは重要で難しいのです。そんな足さばきには 色々あるのですが なかでも 重要で おそらく結武館少年部で 稽古をしている間は この2つさえ 身につけてもらったら大丈夫という 足さばきについて 詳しく 述べたいと思います。
初心者の みなさんにも 大きく分けて 剣道の足には二つあると伝えてあります。それは
すり足:子供達にはシュシュシュシュシュ〜〜といく足と伝えてあります。
このすり足は すべての基本で 剣道にとって 特徴的な足といえるでしょう。すり足は 構えた位置から 前後左右色々方向に 動くために 使いますが、常に左足が軸で動きます。右足を動かして 左足が動くのではなく 左足によって 右足が 送り出されるという 感じです。だから、私は 子供達に 「右足を 床から離さない」と指導します。お母さん達も実際にやって頂くとわかりますが 右足ー左足と動かすと 必ず右足は 床から離れます。でも 右足を 床から離さないぞ!と意識すると 左足で動かしてやるしかないのです。剣道では 右足が 床から大きく離れ 足の裏が 相手に見えることを 「下駄をはく」と言って きつく 戒めます。足が床から離れることで 遠い位置から 打突できなくなるからです。間合いの所でも少し触れましたが 相手にとって遠い間合い 自分にとって近い間合いが理想なので 遠い間合いから 打ち込めることはとても有利です。
踏みつけ足:子供達には パ〜〜〜ンの足と伝えてあります。
踏みつけ足は 踏み込みともいわれ 文字通り”パ〜〜〜ン”と打ち込むときの足です。
やり方としては 構えた位置から 腰を前に倒すようなイメージで 前傾していきます。(この時お尻を出さないように)そして、もうだめ!限界〜〜という時に私達の体はパッと右足を出して 体を支えようとします。これが踏みつけ足の原理です。
すり足ができてもこの踏みつけ足がきちんとできないと 強い打突が生まれません。踏み込みの音だけ聞けば 強い学校かそうでないかわかるともいわれています。歩きながら打ってしまったり、打突のタイミングと踏み込みがずれたりでは 有効打突にはなりません。この踏みつけ足も すり足同様 右の足を 床から なるべく離すことなく遠くへ踏み出すことを意識して 稽古します。また すり足の時も同じなのですが、右足が着地したら すばやく左の足をひきつけることも大切です。